〜 JRおすすめ北近畿の宿 〜
心の宿 三國屋

今回ご登場いただくのは、兵庫県は城崎温泉にある「心の宿 三國屋」(以下、「三國屋」)。支配人の西村健さん、客室係などを担当されている竹尾颯平さん、フロントを担当されている今井沙也香さんにお話をお聞きしました。

私たちが「心」がけていること

人と話すことが好きだから

竹尾颯平さんは、接客から裏方までなんでもこなす、三國屋いちのオールラウンドプレイヤーです。客室での食事の配膳やベッドメイキング、布団上げに清掃、別の日は調理場での料理の盛り付けや皿洗い等々…調理以外のほとんどの業務に従事されています。
三國屋で働き始めてから2年目になる竹尾さん。この仕事を志したのは、人と話すことが好きだったということに加えて、普段の生活では教わることのできない礼儀作法やおもてなしなどを、働きながら習得することができるという旅館ならではの魅力が大きかったようです。
「毎日違うお客様とお話できることが楽しいです。」
そう語る竹尾さんから、本当に人が好きなんだという雰囲気を感じ取りました。

お客様に寛いでいただきたいから

今井沙也香さんのお仕事は、フロントでの案内業務と経理事務です。この仕事についてから約半年とのことですが、西村支配人にお話しを聞くと「最初はおとなしい印象でしたが、短期間で大きな戦力となってくれました。」と信頼されているのが伝わりました。
仕事をする上での心構えについて、今井さんは「お客様に気持ちよく楽しく、寛いでいただけるように笑顔での案内を心がけています。」と話されていました。また、お客様に城崎での街歩きを楽しんでもらえるよう、街中の情報を勉強しておられ、おすすめの外湯の回り方を紹介するなど、お客様ごとのご要望に沿った案内が行えるよう、気をつけているそうです。

心配りを大事にした接客を心がけたい

お客様に気持ち良くお過ごしいただくことを第一の目標とし、スタッフ間での連携を大切にしていると竹尾さんは言います。「私たちの『おもてなし』が、当館にご宿泊いただいたお客様の印象につながるということを意識して、スタッフ皆で協力してアイディアを出し合い、『旅先の我が家』のようにアットホームな場所になれるよう、日々業務に励んでおります。」
そんな竹尾さんの仕事での喜びは、お客様に感謝のお言葉を頂いたとき。お客様に「ありがとう」「また来るね」と行って頂けた喜びが成長に繋がっていると語ってくれました。
「三國屋に来て良かったと思っていただける、思い出の片隅にいつまでも残る旅行を提供したいです。毎日笑顔でお客様をお迎えし、お見送りできるよう心くばりをしてまいります。」

■海外からのお客様とのコミュニケーションを密にするために■

近年、城崎温泉では外国からの観光客が増加し、英会話は旅館での接客において必須になってきています。三國屋では、外部から講師を招いて従業員向けに英会話教室を週に一回程度開催しており、今井さんも積極的に参加しているそうです。
「最初はあまり上手く話せませんでしたが、参加するうちにだんだん出来るようになって来ました。」
お客様とのコミュニケーション力を向上させるため、彼女は常に自分のスキルを磨き続けています。

「心」の宿としてのおもてなし

あらゆるニーズに応えるために

三國屋のおすすめポイントを2つにしぼって、竹尾さんからご紹介いただきました。

1つ目のおすすめは、料理長の創意工夫された料理の品々です。最近海外からのお客様も多くいらっしゃるようになり、料理内容への要望も多くなってきております。
それに伴い、ベジタリアンメニューの考案やアレルギーに対する対応など、どんなお客様にも喜んでいただけるよう、できる限りの工夫をしています。
※料理写真はイメージです(1人前)

二つ目のおすすめは、浴衣のサイズについてです。海外からのお客様、特に体格の非常に大きな方でもゆったりと着ることができるよう、さまざまなサイズの着物をそろえています。下駄も30センチを越えるサイズを用意しており、あらゆるお客様に対応できるようにしています。

「心」と「心」の交流~サンキューカード~

「心の宿」として、お客様に感謝の想いを伝えたい。それを形にしたのが「サンキューカード」です。三國屋独自のサービスであるサンキューカードは、客室係からお客様へ宛てたメッセージカードであり、チェックアウトされてからお家にお帰りになるまでの間、帰路の列車の中などで、旅を振り返られる際に読んでいただけるよう、従業員の感謝の気持ちが込められています。

施設情報
心の宿 三國屋
こころのやど みくにや

〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島221
城崎温泉駅から徒歩3分
TEL. 0796-32-2414
http://www.kinosaki3928.com

三國屋のシンボル 人力車

三國屋のシンボルとなっているのが、入口にある人力車。この人力車に乗って記念撮影をする観光客の姿もよく見られます。鉄道ができるまでは大阪や神戸から人力車を乗り継いで城崎温泉へ入湯に来る人もおられ、宿の入り口まで人力車が来ていました。