今回ご登場いただくのは、兵庫県新温泉町は湯村温泉の「朝野家(あさのや)」。
ご姉弟で朝野家を支えられている朝野さやかさんと朝野拓磨さんにお話をお聞きしました。
電話の先のお客様にも伝わるように
朝野さやかさんは、主に宿泊予約の受付担当をされています。
予約の際は、ネットでの予約だったとしても電話をかけて確認しており、声のトーンや話し方にも気を遣っていると話されました。
彼女の癒される声と親切丁寧な対応にファンも多く、彼女の声が聞きたくて電話をしたり、近くに寄ったので売店だけ利用をするといったお客様もいらっしゃるそうです。
電話の声を聞いて、お年を召した方であればエレベーターの近くの部屋をお取りしたり、お料理もアレルギーが無いか確認をするなど、お客様にあったサービスを提供することを心掛けていらっしゃいます。
めざすのは「感涙経営」
朝野拓磨さんは、車の配車やお部屋への料理の配送などを主に行う一方で、湯村温泉での楽しみ方を案内する「街あるきジオガイド」の資格も取得されており、お客様にもガイドとして地元の案内をされるなど、地域との関わりを特に大切にされています。
「感動」が集まると「感激」となり、さらにそれが積み重なると涙が出てくるような「感涙」を感じることが出来る、お客様にもそんな「感涙」を感じていただけるような「感涙経営」を目指していると語られました。
感動のその上の「ここまでやるのか!」を感じてもらえるよう、「より早く安全に」をモットーに、お客様に喜んでいただけるように日々考え続けていらっしゃいます。
随所にちりばめられた芸術
「朝野家」では、随所に芸術性の高いしつらえを感じることが出来ます。
各階には、多くの美術品や生花が展示されており、廊下の絨毯には尾形光琳の世界観が取り入れられています。さらに、エレベーターの壁に隠し絵があるなど、お部屋への移動の途中にも楽しめるような工夫がなされています。特に、宴会場「光琳の間」の家紋が入った格天井は、是非見て欲しいとお2人は話されていました。
大きな檜の露天風呂がある部屋
208号室の臙支(えんじ)というお部屋には、大きな檜の木で作られた露天風呂があります。
このお風呂が好きで何度もこの部屋に泊まりに来るという方もいらっしゃるそうです。
浴槽に使われている檜は直径が両手を広げたときよりも広く、現在ではその木材を手に入れる
のも困難になっています。 当時、その立派な檜の幹を彫ってお風呂にするということに協力してくれる彫り師はなかなか見つからなかったそうで、やっと見つかった腕の立つ彫り師が「自分にとっての最後の作品に」と完成させた作品がこのお風呂とのことです。
貴重な檜が最高の職人の手によって、今では再現できないといわれる贅をつくした癒しのお風呂。ご予約をお待ちしております。
〒669-6821 兵庫県美方郡新温泉町湯
℡:0796-92-1000
https://www.asanoya.co.jp