Vol.01|城崎温泉ロープウェイ

城崎温泉街を奥に進むと山肌に『城崎温泉ロープウェイ』の姿が見えてきます。ここは黒部第四ダムの建設に携わった関西電力初代社長「太田垣士郎」の発案により建設され、昭和38年5月に開業しました。大師山の山頂までつながったロープウェイは、山麗駅・温泉寺駅・山頂駅の3つから成っており、中間駅があるロープウェイは全国でも珍しいとされています。今回は四季折々の景色を楽しみながら、下車した先のスポットで楽しめる城崎温泉ロープウェイのオススメポイントを紹介します!

Point.1:ミシュランも認めた景色

ロープウェイ乗り場までは城崎温泉街から徒歩でアクセス可能です。食べ歩きを楽しみながら目指すのも良いですね。また、駐車場も完備(有料)されているので、車でのアクセスも安心です。山麓駅に着いたらロープウェイに乗って、約7分間の空中散歩を楽しみながら山頂駅を目指します。到着してまず向かってほしいのは展望台。山頂からの眺望は旅行ガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』に一つ星として掲載されています。円山川の緩やかな流れとその先に広がる日本海の景観が見事です。

厄除けや良縁などの願いをかけて、“かわらけ”と呼ばれる素焼きの陶器を的に当てる名物「かわらけ投げ」にも挑戦してみよう。「みはらしテラスカフェ」でかわらけを3枚購入して、厄除・吉祥・甘露の順に投げます。
厄除:よくない厄をおとして身を清めます
吉祥:清らかな身に良縁を招きます
甘露:幸せをもたらします

的に当たれば一願成就!当たらなくてもかわらけが割れて厄を落としてくれます。

ロープウェイの各駅舎は国の登録有形文化財に指定されています。昭和37年当時からのものが今も現役で建っており、屋根の緩やかなアールなど建設当時のデザインを見ることができます。また、5年前に耐震診断をしたところ、築50年を超えているにもかかわらず、ほぼ建設当時のままで耐震基準をクリアしました。あの黒四ダムの建設に使われたコンクリート技術が城崎の地で生きています。

Point.2:贅沢な眺望で一服

山頂には「城崎珈琲 みはらしテラスカフェ」があり、自家焙煎のスペシャリティー珈琲や地元素材を使ったホットドッグ、城崎スイーツなどが楽しめます。テラス席からは城崎の街並みが一望でき、珈琲を片手に四季折々の良さを満喫しながらのんびり、ほっこりお過ごしください。

店内には薪ストーブも置いてあり、冬でも暖かい空間で温泉街の眺望を満喫できます。

山の空気いっぱい。街なかの喧騒を離れてのんびりしてみては?外のナチュラルガーデンには、ジャングルジム、シーソー、うんていなどの遊具があります。空気の良い開放的な広場で、大人も童心に帰って遊んで過ごすのもオススメです!

Point.3:但馬で最古の木造建造物「末代山 温泉寺」

帰りはロープウェイを中間駅で途中下車して「末代山 温泉寺」へ。駅を降りるとすぐに立派な本堂が迎えてくれます。温泉寺は城崎温泉を開いた道智上人により天平10年(738)に開創された古刹で、1300年もの間、城崎とそこに集まる人々を護り続けています。

現在、温泉寺では2メートル越えの秘仏、木造十一面観音菩薩立像が御開帳中です(写真右)。33年に一度しか見られない国指定の重要文化財で、大和(奈良)の長谷寺の観音さまと同じ木で造られたと伝えられています。巨木の最も先の部分より造られたとされており、この地を城崎(きのさき=木の先)と呼ぶ地名の謂れにもなったという言い伝えもあります。今回の公開は令和3年の4月までとなっているので、ぜひこの機会にそのお姿を目に焼きつけてください。


上記の他にも、城崎出身でこのロープウェイの発案者「太田垣士郎」の資料館や鎌倉時代の仏像、古文書などを展示している「温泉寺宝物館」などもあります。また、運営の城崎観光株式会社では、大師山を10年、20年かけて桜でいっぱいにしたいと、4年前より「大師山千本桜」のプロジェクトに取り組んでおられます。城崎温泉旅行の際にはぜひ訪れてみてください!

施設情報
城崎温泉ロープウェイ
Kinosaki Ropeway

〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島806-1
TEL.0796-32-2530
https://kinosaki-ropeway.jp/