大粒であざやかな実、ほっくりとした口触り飽きのこない甘さが自慢。
●栗の栽培の歴史は丹波が最も古い
栗の栽培の歴史は丹波がもっとも古く、この地方でとれる大粒の栗を総称して丹波栗と呼んできました。『延喜式』(927)に丹波栗の名がしばしば現れます。全国的にその名を知られるようになったのは江戸時代。当時、丹波地方で魚の行商をしていた尼崎の商人が、帰路は丹波の栗を仕入れて持ち帰り、丹波栗の名で売り歩いていました。参勤交代などで尼崎を通過する西国の武士たちは、これを買って江戸や郷里に持ち帰ったため広まったものといわれています。
●実の締まりがいい「丹波栗」
丹波の秋の味覚として重宝される「丹波栗」。兵庫県と京都府にまたがる丹波地方は昼夜の温度差が激しいため、寒さに耐えられるように果実の中に養分を多く蓄えています。そのため、実が締まるといわれています。丹波市氷上町福田にある観光くり園では、9月中旬〜10月中旬頃まで栗拾い体験が楽しめます。