●見る位置によって姿を変える日本三景の名勝
宮城県の松島、広島県の宮島と並ぶ日本三景のひとつ「天橋立」(あまのはしだて)。宮津湾をたち切って南北を結ぶ美しい砂嘴(さし)で、全長3.6kmの間に、約8000本もの松の木が連なり海上に橋を渡したように見えます。
松林の中は、一般車両乗入禁止の遊歩道・サイクリングロードとなっており、徒歩やレンタサイクルでの散策にもってこい。南側の文珠地区〜北側の府中地区まで渡ると徒歩で約50分、自転車で約15分です。
途中には、日本名水百選に選ばれた「磯清水」、岩見重太郎仇討ちの場、蕪村句碑、ハマナスの群生地などの見どころや、千貫松、雪舟の松などと名づけられた名物松が点在しています。特に磯清水は、周囲を海水に囲まれた天橋立の中にあるのに、まったく塩分を含まない不思議な湧き水で、長寿の霊泉とされています。また、焼きたての黒ちくわやアサリうどん・丼など名物が味わえ、休憩に最適な茶屋があります。日本三文珠に数えられる文殊菩薩をまつる古刹「智恩寺」もすぐ近く。
●天橋立の代表的なビュースポット
【傘松公園】
まさしく海にかかった橋のよう、青い海にゆったりと斜めに横たわった天橋立「斜め一文字」の景観が眺められる公園。ここからの眺めは、天橋立が昇り龍のように見えることから「昇龍観」と呼ばれています。展望レストランなどがあります。(北の府中側からケーブル4分またはリフト6分)
【天橋立ビューランド】
大きな龍が頭をこちらにして海を渡ってくるような、躍動感あふれる天橋立「飛龍観」の眺め。山上遊園地などがあり、観覧車に乗るとさらに高い位置から望めます。(南の文珠側、天橋立駅から徒歩5分の乗り場からモノレール8分、またはリフト4分)
【一字観公園】
少し離れた岩滝町の大内峠(標高166m)からの眺めは、海面にきっぱりと一文字を引いた、天橋立「一字観」の眺め。与謝野寛ほか多くの文人たちの歌碑・句碑があります。桜、紅葉の名所。
住所 | 京都府宮津市 |
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TEL | 0772-22-8030 |
交通手段 | ●電車:京都丹後鉄道天橋立駅から徒歩3分 ●車:中国自動車道(吉川JCT)〜舞鶴若狭自動車道(綾部JCT)〜京都縦貫自動車道(宮津天橋立I.C)〜府道9号〜R176〜府道2号へ |
関連サイト | 天橋立観光協会 |